東京その⑥ “ダーウィン展” |

まさしく、”原始の地球における生命の誕生!”である。
そして、この単細胞生物だけの時代は、この後、延々と約25億年もつづいたという。その後、「単細胞生物」は、その果てしも無く長い時間というスパンの中で、“にんげん”が生まれるまで進化が続くことになる。
(写真は、全てネットから)
羊水につつまれた母親の中の胎児から、出産し成長を遂げるまでのその様子は
地球における、生命が進化してきた全ての過程を辿るのだということを、私は以前から信じていた。
つまり、受精した瞬間から細胞分裂をくり返し、まずは最初に、地球の海の生物である
”魚”に似た形になるという。

更にその後、摑まり立ちから二足歩行へと進化し、ようやく人間の姿までたどりつくのだ・・という。
アトピー性皮膚炎が海の水で治る・・という話を聞いたりするが、人間はもともと海の生物から進化したからなのだ・・ということも信じている。
このイギリスの自然科学者のチャールズ・ロバート・ダーウィン(1809年~1882年)が
生物は永久に不変のものではなく、とてつもない長い期間によって次第に変化してきたのだ・・
という考えに基づき、現在見られる様々な生物は、全てその変化のなかで生まれてきたものである、という「進化論」を確立させたのだった。

『昆虫記』で知られるあの"ファーブル"も反対者の一人だったというから、当時はどれだけ奇異に感じた学説だったのかがうかがい知れる。
(進化論とダーウィンを揶揄する風刺画、ネットから。)
ダーウインは、1831年にケンブリッジ大学を卒業すると、恩師ヘンズローの紹介で、同年末に、イギリス海軍の測量船「ビーグル号」に乗船することになり、そのビーグル号による世界一周の航海で、観察した動植物の変異に着目し、やがてダーウインは、まさしく生命の神秘に近づくことになる。

動物の前肢の骨格構造が、「本当に良く似ているなぁ~・・」と、改めて、私たち人間も、同じ進化の中にいたのだということがよく解った。
私が以前より信じていたそんなことも、進化論を突き詰めたジャン=バティスト・ラマルクや
ようやく「ダーウイン」のこの進化論によって、その”にんげん”のルーツが解き開かれたのだろう。
宇宙の摂理を限りなく解明した「相対性理論」のあのアインシュタインに、「宇宙は、どのようにして生まれたのですか?」と聞いたところ、「それは、神様にきいてください。」と返ってきたという。私は、そんな宇宙の不思議な摂理や生命の神秘や自分の存在の”奇跡”を感じながら、そして、限りなく遠い過去を想像しながら、上野の「国立科学博物館」で行われたこの「ダーウィン展」を観ていた。
「ダーウイン」は、現代科学における、そんな進化論の方向性を確立したことで知られる他に
それ以外でも、生物学上のいくつもの重要な功績を残した人物だったようだ。
2002年BBCが行った「偉大な英国人」投票で、この「ダーウイン」は、第4位となったという。
ちなみに
一位・・・ウィンストン・チャーチル(27.9%)
二位・・・イサムバート・キングダム・ブルネル(24.1%)
三位・・・ダイアナ妃(14.2%)
四位・・・ウィリアム・シェークスピアとチャールス・ダーウィン(どちらも6.9%)