5月1日 “メーデー” |
「蔵出し税」という暫定税率撤廃をうけて、ガソリンスタンドは全国各地で大混乱していた・・その日の夕方、福田首相は
「・・・混乱しましたか?・・」・・「あぁ~・・そうですが・・。」
と、“のう天気”な言葉が返って来たのはつい一ヶ月前のことだ。
この”ねじれ国会”によって、政党間の喧嘩に巻き込まれた国民には
その不満と怒りのはけ口は何処にも無い。
どっちもどっち・“喧嘩両成敗”と言いたいところだが、そんな声も届くはずもなかった。
一年間働いても200万円以下しか収入の無い、そんなワーキングプア(貧困層)が、06年には・・
なんと1000万人を越えていたという記事が、先日の新聞(朝日新聞)の第一面を飾っていた。
2007年11月現在、日本国内の全就労者は‥6433万人、完全失業者‥246万人
労働人口の合計は‥6679万人なのだそうだから
つまり、就労者の約7人に一人がワーキングプアということになる。
この統計では、少なくともこの10年間、生活保護世帯も増え続け、企業では、より賃金の安い、パートや派遣労働者に置き換えられ、結果非正社員が増え続けている。
それに付け加え、企業は正社員であれば、医療、年金、住宅保証も担ってきたが、非正社員にとって、日本の福祉は「底抜け状態」にあるのだともいう。
つまり、日本の社会保障制度は、「働いても食べていけない・・・」という状態を想定していないのだ。
この国の政治家は、OECDの加盟国30か国の中で、貧困率が今やワースト2位となったというこれらの記事をどんな気持ちで眺めているのだろうか。
そして最近は、「硫化水素自殺」という痛ましい報道が、毎日のように伝えられるその現状!
そんな政治の裏では、若者も含め死に行く人たちが増えている。
私はネットで、失業者数の増減と自殺者数の増減が強く関連していることも知った。
この国日本は、自殺率(人口10万人あたり)の自殺者数も、G7各国の中で、2位フランスの18人に、大きく差をつけての1位となったということにも、この国の歪が表れているのだろう。
ガソリンの暫定税率が復活した昨日、福田首相は
「そりゃぁ~・・物価が上がることもあるでしょう・・!それをなんとか家計を工面して
乗り越えていかなければならない・・。」
と、こんな現状も何処吹く風である。
でも、日本において、自殺人口が何時もトップにあった秋田県は、その対策に乗り出してから、自殺者が激減したという。
世界の国でも、自殺者の多いフィンランド、スウェーデンは、国が自殺予防策を実施した結果、減少させることが出来たともいう。
つまり、、何らかの対策を立てれば、この国の自殺者を減らせるはずなのだから、政治家は、政党間の党利党略に明け暮れている場合ではない。
国民の貧困層に、自己責任を問うだけの時期はもう過ぎた・・・・のだから、もっと足元に目を向け、失業率やワーキングプアの対策と共に、早急に「自殺予防」の具体的な対策の議論をすべきだろう。
今日の朝日新聞も、内閣支持率が20%になったことが第一面を飾った。
連日新聞(朝日新聞ではあるが)は・・・こんな記事以外に
今日も、政治に関した明るいニュースは何処にも見当たらない。
ガソリンの暫定税率が復活した昨日は、皮肉にも労働者の祭典「メーデー」・・・!
私も、労働者の一人として・・・・何か言わずにはいられなかった!。