100階?まで・・駆け登る“若者たち” |
千歳山山頂は、標高472メートル、私が何時も登る鳥居の上り口の標高が220メートルだから
山頂までの差し引き約く250メートルの高さを登っていることになる。
我がマンションの1階分の高さが2.7メートルなので、7階までの高さが、2.7×6階分=16.2メートル。千歳山山頂までの220メートルを16.2メートルで割って=約14往復
つまり、約100階建てのマンションを登りつめることになる。
私は、雨の日だったりと、千歳山に登るれない時にも、登りたい・・という思いを何時も7階建ての我がマンションの階段を昇り降りしていたりしたのだが、その7階までの階段を、いったいどれぐらい往復すれば千歳山の山頂までと同じ高さになるのか・・・といった、まあ~どうでもいい計算をしていた。
それがこの14回往復という結果になったのだが、これは思ったよりも多い数字だった。
私は、ひたすら登っては又降りてと、これまで10回往復したことがあったが、それでも千歳山登頂までよりも過酷に感じた。
それは多分、階段の傾斜が山道よりも急なのと、殺伐とした階段室という空間を、同じことをひたすら繰返すことと、緑の風景に癒されながら変化のある山道を登ることとの違いなのだろう。
昨日夕方4時過ぎ、ようやく雨があがったその瞬間、ミネラルウォーターを手に持ち、私は又千歳山山頂に向かった。
マンションの階段よりも、断然面白い登山を味わいながら坦々と登りつめ、山頂にある展望台で暫し休んでいると、高校生らしき青年が、なんと駆け足でその山頂に登ってきた。(写真)
「君は高校生・・!」と、展望台から声を掛けたら、びっくりした様子でこちらを見あげ「はいっす!」そして更に「クラブ練習・・・?・・・何のクラブなの?」と聞いたら、「スキー部です。」と、そんな会話をしていたら、同じスキー部の先輩なのだろう、又も一人の青年が駆け上がってきて「休んじゃだめだろう!」「どのぐらい休んだ!。」といわれ「いや、ちょっとだけです。」「じゃ行くぞ・・!」と言って、二人来た道を又駆け足で降りていった。
彼らは、この千歳山山頂までを、休まずに往復する練習をしていたようで、声を掛けてしまった私のおかげで、彼は先輩から怒られてしまったようだ。
ゴメンゴメン・・と思いながら、ようやく呼吸が整った私は、彼らの後を追うように下山を始めた。
それにしてもあの青年たちは、100階建てのマンションの最上階まで、駆け足で登る・・というのだろうか、若さ溢れるエネルギーとはいえ・・・驚くばかりだ。
山頂の展望台の壁には、そんな青年が書いたのだろうこんな落書きがあった。
「山商をぶっ倒す!。」
授業が終わった夕方ともあって、今度は先生に先導されながらゆっくり登ってくる10人ほどの
女子学生たちとすれ違った。
背中には重そうなリュツクを背負い、この暑さにも関わらずニッカポッカに帽子を被り、今度は山岳部の練習なのだろうか、息を切らすこともなく坦々と登っていった。
私のように、千歳山に魅せられ、“のぼる”ことを楽しむ人もたくさんいるが、どうやら、この千歳山は高校生のクラブの練習にも恰好のの場所らしく、思い思いの登り方でこの千歳山に溶け込んでいた。
私は、若者たちの信じられないほどのエネルギーに驚きながらも、軽快さの残る足取りで
我がマンションに戻ってきた。
あの階段室のある我がマンションには、裏庭に作った菜園があり
成長し続ける緑の葉に包まれ、、日々収穫に恵まれている。
ロビーには、そんな”胡瓜”や”茄子”が毎日数本づつ置かれ、住人へのプレゼントとなっている。
もうじきトマトも食べられそうだ。
勿論無農薬のこの胡瓜などは、形が悪いがとても美味しい。