数々のガソリン・・“逸話”
〇・・・前日の夜8時から並びはじめるも、寒さに我慢できず車はそのままにして二度近くの自宅に戻る。そして、ようやく3.000円分のガソリンにありつけたのは次の日の朝8時。
〇・・・深夜1時に並び始めるも、数時間してトイレが我慢できず、車はその場に置いたままタクシーで自宅に駆け戻った女性。そして給油できたのが朝9時
〇・・・仕事で並べない社長のその奥様が、5時間並んでようやく2.000円分のガソリン獲得。でもそれでは足りないので、もう一度5時間並んで満タンにした軽自動車。
〇・・・熱湯入りのポットにカップラーメン、湯たんぽ代わりのペットボトル数本に、マフラー・手袋・携帯トイレ(ビニール袋?)を車に持ち込み、獲得できたのは6時間後にたった2.000円分(約13リットル)のガソリン。
〇・・・ガソリンゼロを示す赤ランプが点灯!、数時間並ぶだけのガソリンが無く、並ばなくとも給油出きるまで自転車を駆使しひたすら我慢出きる人。
地震後、一度も給油していなかった私の愛車“プリウス”も、ハイブリットとは言えいよいよあと100キロ走れるかどうか。これでは、引渡し間近の庄内町余目を往復は出来ない。だからと言って仕事をしないわけにはいかず、会社員ではない私は、少しは少ないだろうと・・並ぶなら平日の今日、意を決して早朝から並ぶ覚悟を決めた。そしてどれだけ待たされても・・と、今日の新聞に読みかけの小説を一冊、それに熱いコーヒーをポットに入れ、自宅近くの何時ものスタンドに向かった。朝7時OPENのこのスタンドには、約1.5キロと以外に少ないのか?、朝6時半、私の車はその最後尾に付けた。

そして、10分も経たないうちに、バックミラーにはたくさんの車が映る(上)。
車内で外気温はマイナス3℃を示している。まずエンジンを止め、さてさてと、おもむろに新聞を広げ読み始めるも、その寒さに手もかじかんできて、時々エンジンをONにして暫し暖をとる。そんなことを3回ほど繰り返していたら、スタンドがOPENしたのだろう30分過ぎたころに、車は徐々に進みはじめた。私はそのたびに、新聞を置き、エンジンをONにして少しだけ前に進む。そして、小説でも読み始めようとするも、車は常に2~3台分進むものだから前の車から目が離せない。そして、思ったよりも早く進んで、スタンドに到着したのは一時間半後のことである。そして、「満タンですね!」と嬉しい掛け声!、思わず一人でガッツポーズ!。満タンの50リットルと、たっぷりガソリンを飲み込んだ私のプリウスは、これで1.200キロは走れるのだから、私のガソリン問題はこれで解決!・・である。結局、熱いコーヒーは一口も飲まず、小説は一ページも読むことは無かった。
さて、今日は・・仕事やこれまで出来なかったことのために、満タンになった自分の車で走り回るぞ!・・と。